美術

愛知県在住の日本画アーティスト、徐凡軒さんのプロモーション映像を制作しました。

徐凡軒さんは台湾出身で愛知県立芸術大学で博士号を取得された先生です。
日本に芸大が数多くある中で、愛知県立芸大の自然が多い環境に一目ぼれして入学したということです。
作品制作にも密接にかかわる緑多いこの地に徐さんはアトリエを構えてらっしゃいます。
夏の暑い日に徐さんのアトリエへ伺い撮影することになりました。
作品制作は刷毛で一気に描く作品や、面相筆で繊細に描く作品といった
徐さんの動と静の両面を撮ることができました。
映像の中で北田先生がおっしゃっている『KOMOREBI』は、徐さんが猪高緑地で取材して作品を制作しているということで一緒に行ってその様子を撮影しました。
この森はとても静寂で鳥のさえずりしか聞こえないくらいのところですが、歩道が整備されているので奥まで入っていける森です。
徐さんは真っ白いキャンバスに、樹々の影を映しこんで作品をイメージする手法で、それを撮影しながらあらためて木洩れ日の美しさを再発見する思いでした。

そして徐さんの個展が名古屋の画廊ガレリア・デ・アルテで開催され、完成した映像はこの個展の期間中上映していただきました。
この画廊の運営に携わっている渡辺さんは、このプロモーション映像の発起人です。

今回、徐さんや北田先生からたくさんお話を伺いました。
徐さんのご家族のお話や貴重なお話をいろいろお聞きしましたが、ごく一部しかご紹介できなかったのが残念です。
何かの機会にご紹介できればと思っています。

徐さんのインスタなどでも見られる、飼い猫のブルー君とアトリエへ撮影に行った時に触れ合えました。
ブルー君はおとなしく人懐こいので猫好きの私には楽しいひと時でした。

徐さんのInstagram
https://www.instagram.com/artist.hsu/

美術

春の院展の券をいただき、松坂屋名古屋店に出かけました。

春の院展は毎年東京の三越日本橋店から日本中を巡回する展覧会で、名古屋は4月13日に開会されました。
日本中を巡回するということもあり、この地方ゆかりの先生の絵が多く飾られています。
また先生方もたくさんいらっしゃっていました。
私はこれまで洋画よりも岩絵の具や墨で描かれた日本画を好んで見てきました。
最近は伊藤若冲や長澤芦雪・曽我蕭白・円山応挙・葛飾北斎・歌川広重・歌川国芳などの江戸時代の絵や、横山大観・下村観山・速水御舟など明治から大正・昭和の日本画が流行っていることもあり展覧会も増えたおかげで、行けるところには足を運んでいました。
なかでも前田青邨・小林古径・安田靫彦の歴史画や花鳥画が特に好きで、この地方の美術館で所蔵している作品が多いことから数々の作品が見られました。

今回の春の院展では現役の画家の先生が描く日本画を拝見しましたが、伝統的な大和絵から洋画のような絵(失礼なんでしょうか?)、題材やフレームの切り取りかた、光や色、時間の表現など、映像を作るうえで沸沸と創作意欲がわきました。

春の院展 名古屋展 日本美術院ホームページ
http://nihonbijutsuin.or.jp/ippan74/nagoya.html